まずは「良い姿勢」と「呼吸」から
2011-09-10 (土) 22:05
健康維持のためには適切な食生活に適度な運動が重要だ。
ただ、私は運動がそれほど好きではない。
スポーツするのは嫌いではないが、自発的に行うことはほとんどない。
定期的に続けることも苦手だ。
完全にインドア派でもある。
そんな私でも患者さんには運動療法を積極的に指導している。
運動が元々好きな方、健康のために適度に頑張れる方もいれば、
「運動が大切なことはわかるが、なかなか続けられない方」もいる。
私の場合、疾患の種類を問わず運動療法を行う場合、まず2つのことを徹底的にお願いする。
それは、「時々、良い姿勢を取ること」と「時々、呼吸を一生懸命してもらうこと」である。
「時々、良い姿勢を取る」というのは、仕事や日常生活の中で取っている自分の姿勢を意識してほしいということだ。
「良い姿勢」と一言でいっても考え方によって定義は異なる。
ここで言う良い姿勢とは、「力学的な安定」を意識した姿勢のことである。
支持基底面のできるだけ中心に重心線を落とそうと意識してもらう。
患者さんには、椅子座位や立位で「できるだけ良い姿勢を取ってください」とだけ声をかけ、必要に応じて修正させていただく。
「力学的に安定した良い姿勢」を維持するためには、特に抗重力筋と呼ばれる筋群をいつもより働かせなければならない。
普段の姿勢を意識していない人は、「力学的に安定した良い姿勢」を取ってもらうと1分もしないうちに「背中がしんどい」、「腰がだるい」などと訴える。
「力学的に安定した姿勢」を常に維持するのは難しいので、はじめは1時間に1回、1分程度でも良いので「力学的に安定した姿勢」を維持する習慣をつけると良いと思う。
日常の中で時々でも「自分の姿勢」について意識できるようになれれば、良い姿勢を意識する時間と維持する時間を増やしていけばよい。
最終的には「力学的に安定した姿勢」から10%ほど力を抜いた姿勢を常に取れるようになれば理想なのだが、これもなかなか難しい。
「時々、呼吸を一生懸命する」というのは、呼吸に関わる筋肉を働かすことで体幹深層の筋肉を強化したいという意図がある。
体幹深層の筋とは、よく「インナーマッスル」という言葉を聞くと思うが、内臓や脊柱を支える筋肉とイメージしてもらえればよいと思う。
呼吸は無意識に行っている運動である。呼吸は、横隔膜や肋間筋などの筋肉が働いて行われる。
この呼吸を意識して頑張って行うと更に首回りやお腹周りの筋肉、お腹のインナーマッスル(腹横筋など)が強く働く。頑張ってもらうのは基本的に呼気(吐く息)だけで良いと思う。
私の場合は、車に乗る機会が多いので、赤信号の度に5秒間ほどかけて口をややすぼめて強くゆっくり息を吐く。5回ほど繰り返し行う。行う度にお腹の底に力が入っているのがよくわかる。
最近、俳優の美木良介さんが「ロングブレスダイエット」という本を出版してテレビに出ていたが、イメージはあんな感じ。あそこまで激しくしなくてもいいと思うが、健康な方は頑張ってみてもよいかもしれない。
これも最初は1時間に1回ぐらいでいい。お腹を意識して強くゆっくり息を吐くことを5回くらい繰り返す。まずこれを習慣にできるようにする。
「時々、良い姿勢を取ること」も「時々、呼吸を一生懸命してもらうこと」も体幹の筋肉を強化することが主たる目標だ。
特に姿勢に気をつけるようになると、筋・筋膜性の腰痛や痛みは改善できるかもしれない。
私は、スポーツを自発的にすることもないし、身体中の筋肉が硬く、関節の可動範囲も狭いがどこも痛くない。
「医師や理学療法士から運動をするように言われるができない・・・」
「ダイエットしたいけど運動が続けられない・・・」
「自分の首の痛み、肩こり、背中の痛み、腰痛は慢性のもので治らない・・・」
まずは、「良い姿勢」と「呼吸」を意識することから始めてみてはいかがだろうか。
健康に良いとされるスポーツやエクササイズは数多くあるが、その中の多くはスポーツやエクササイズを開始するために必要な「スタートポジション(開始姿勢、準備姿勢)」や「呼吸」を指導される。
患者さんに対してお会いする度に「姿勢」と「呼吸」についてうるさく言うが、多くの患者さんやご家族は2、3カ月後には「最近、痛みが少なくなった」、「友達に姿勢が良くなったと褒められた」、「やせた」などと言ってくださる。
背伸びをせず、毎日無理なく続けられることから始めるべきだと思う。
スポーツやエクササイズを始めるのは「良い姿勢」と「呼吸」が習慣化してからでも遅くない。
ただ、私は運動がそれほど好きではない。
スポーツするのは嫌いではないが、自発的に行うことはほとんどない。
定期的に続けることも苦手だ。
完全にインドア派でもある。
そんな私でも患者さんには運動療法を積極的に指導している。
運動が元々好きな方、健康のために適度に頑張れる方もいれば、
「運動が大切なことはわかるが、なかなか続けられない方」もいる。
私の場合、疾患の種類を問わず運動療法を行う場合、まず2つのことを徹底的にお願いする。
それは、「時々、良い姿勢を取ること」と「時々、呼吸を一生懸命してもらうこと」である。
「時々、良い姿勢を取る」というのは、仕事や日常生活の中で取っている自分の姿勢を意識してほしいということだ。
「良い姿勢」と一言でいっても考え方によって定義は異なる。
ここで言う良い姿勢とは、「力学的な安定」を意識した姿勢のことである。
支持基底面のできるだけ中心に重心線を落とそうと意識してもらう。
患者さんには、椅子座位や立位で「できるだけ良い姿勢を取ってください」とだけ声をかけ、必要に応じて修正させていただく。
「力学的に安定した良い姿勢」を維持するためには、特に抗重力筋と呼ばれる筋群をいつもより働かせなければならない。
普段の姿勢を意識していない人は、「力学的に安定した良い姿勢」を取ってもらうと1分もしないうちに「背中がしんどい」、「腰がだるい」などと訴える。
「力学的に安定した姿勢」を常に維持するのは難しいので、はじめは1時間に1回、1分程度でも良いので「力学的に安定した姿勢」を維持する習慣をつけると良いと思う。
日常の中で時々でも「自分の姿勢」について意識できるようになれれば、良い姿勢を意識する時間と維持する時間を増やしていけばよい。
最終的には「力学的に安定した姿勢」から10%ほど力を抜いた姿勢を常に取れるようになれば理想なのだが、これもなかなか難しい。
「時々、呼吸を一生懸命する」というのは、呼吸に関わる筋肉を働かすことで体幹深層の筋肉を強化したいという意図がある。
体幹深層の筋とは、よく「インナーマッスル」という言葉を聞くと思うが、内臓や脊柱を支える筋肉とイメージしてもらえればよいと思う。
呼吸は無意識に行っている運動である。呼吸は、横隔膜や肋間筋などの筋肉が働いて行われる。
この呼吸を意識して頑張って行うと更に首回りやお腹周りの筋肉、お腹のインナーマッスル(腹横筋など)が強く働く。頑張ってもらうのは基本的に呼気(吐く息)だけで良いと思う。
私の場合は、車に乗る機会が多いので、赤信号の度に5秒間ほどかけて口をややすぼめて強くゆっくり息を吐く。5回ほど繰り返し行う。行う度にお腹の底に力が入っているのがよくわかる。
最近、俳優の美木良介さんが「ロングブレスダイエット」という本を出版してテレビに出ていたが、イメージはあんな感じ。あそこまで激しくしなくてもいいと思うが、健康な方は頑張ってみてもよいかもしれない。
これも最初は1時間に1回ぐらいでいい。お腹を意識して強くゆっくり息を吐くことを5回くらい繰り返す。まずこれを習慣にできるようにする。
「時々、良い姿勢を取ること」も「時々、呼吸を一生懸命してもらうこと」も体幹の筋肉を強化することが主たる目標だ。
特に姿勢に気をつけるようになると、筋・筋膜性の腰痛や痛みは改善できるかもしれない。
私は、スポーツを自発的にすることもないし、身体中の筋肉が硬く、関節の可動範囲も狭いがどこも痛くない。
「医師や理学療法士から運動をするように言われるができない・・・」
「ダイエットしたいけど運動が続けられない・・・」
「自分の首の痛み、肩こり、背中の痛み、腰痛は慢性のもので治らない・・・」
まずは、「良い姿勢」と「呼吸」を意識することから始めてみてはいかがだろうか。
健康に良いとされるスポーツやエクササイズは数多くあるが、その中の多くはスポーツやエクササイズを開始するために必要な「スタートポジション(開始姿勢、準備姿勢)」や「呼吸」を指導される。
患者さんに対してお会いする度に「姿勢」と「呼吸」についてうるさく言うが、多くの患者さんやご家族は2、3カ月後には「最近、痛みが少なくなった」、「友達に姿勢が良くなったと褒められた」、「やせた」などと言ってくださる。
背伸びをせず、毎日無理なく続けられることから始めるべきだと思う。
スポーツやエクササイズを始めるのは「良い姿勢」と「呼吸」が習慣化してからでも遅くない。
テーマ : 心と身体のケアを大切に!
ジャンル : 心と身体