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上司に逆らったあの日

最近、仕事中に興味深い出来事がよく起こる。

ある患者さんのお宅で、いつもと同じように治療していると、外から男性の怒鳴り声が聞こえてきた。

窓を開け、網戸にしていたので非常によく聞こえた。

すぐ近所で新しい家を建築している様子で、作業中の上司と部下の言い争いだったと思う。

「おい、そこは3枚でいいって言っとるやろが!!」

「おい!わかっとるんか!?」

上司らしき人が、部下らしき人に対して凄い勢いで怒鳴りだした。

一方的に、何の材料かは分からないが、3枚でいいと怒鳴る上司らしき人。

しばらくすると、部下らしき人も凄い勢いで怒鳴り返した。

『だから!3枚じゃ足りないでしょう!!』

『後で何かあって、あんたが責任を取れるんですか!!』

『5枚いることぐらい分かるでしょうが!!』

何が5枚??と思いながら思わず聞き入る、患者さんと私。

すかさず、上司らしき人が、

「お前、誰にものを言ってるんや!?」

「黙って指示通りにしたらええんとちゃうんかい!!」

この言葉を聞いた時に、昔、上司に逆らった事を鮮明に思い出した。

上司らしき人の言葉を聞いて、

『俺は間違ったことをしていません!』

『そんな枚数でやって、後で何かあった時に責任取れません!』

『俺は知りません!後はお任せします!!』

と言って、何処かに行ってしまった様子の部下らしき人。

しばらくして、何事もなかったかのように作業する音が聞こえてきた。

『帰っちゃったみたいですね?』と私が患者さんに話しかけると、

「ん~、内容は今一つわからないけど、私達の時代は目上の人に逆らうなんてことはできなかったからねぇ。」

「今の若い人はもう一つ我慢が足りないと思うわ。」

と言われたので、昔、上司に逆らった事を鮮明に思い出していた私は思わず

『すみません~!』
と苦笑いしながら謝ってしまった。

もう10年ほど前の事だ。

理学療法士として病院で勤務している時に、当時担当していた患者さんのリハビリテーションの方針を巡り、上司というか、大幹部というか、医師に逆らったことがある。

その医師は、担当していた患者さんが抱える病気の専門医で、その分野で権威のある方。

普段なら、右も左もわからない理学療法士が、気軽に話せる先生ではない。

昼休みにリハビリ室にその先生が来て、

「〇〇さんの担当は?」
と聞かれたので、

『はい。私です!』と答えた。

〇〇さんは、入院された時には、寝たきり状態で、立位保持練習を繰り返し、歩行器を使用した歩行練習を繰り返し、ようやく歩行器を使い短い距離を歩けるようになっていた。

「〇〇さんは、ベッドでSLRしてたら歩けるようになるから!」
「SLRだけしておきなさい。」

※SLR(Straight Leg Raising)=下肢伸展挙上
   基本的に仰向けで、膝を伸ばしたまま片足を持ち上げる運動。 
       検査や筋力を強くするための運動として用いられる。

と言われたので、思わず

『SLRだけでは歩けませんよ!』 
 
と言ってしまった。後で思えば、

はい!わかりました!と言っておけば済む話
なのだ。

理学療法士は医師の指示に従い、患者の理学療法にあたるのが職務。

思わぬ返答が帰ってきた医師は、みるみる内に顔が強張った。

リハビリ室には、私と上司の理学療法士と同僚の理学療法士が一緒にいたが、一瞬にして凍りついたのがわかった。

「君は私が誰かわかって言っているのかね!!」

『そんなこと関係ないでしょう!SLRだけでは歩けないと言っただけです!』 

私が更に逆らうものだから、上司の理学療法士と同僚の理学療法士が慌ててリハビリ室から出て行った。

最初は、あっ!逃げた~!ひどい!と思ったのだが、後で聞くとナースステーションに辻本が先生に大変なことを言っている、どうしよう!と報告に行ってとのことだ。

若造の理学療法士の反論を聞いて、先生は更に声を大きくして、

「私は、この病気の専門医だよ!君が何を分かってるというのかね!」

「君は、膝の最終伸展時にどの筋肉が重要な働きをするのか知っているのかね!」

と聞かれたので、

『内側広筋ですよ!理学療法士なら知っていて当然です!』

と答えた。

「そ、そうだ。内側広筋だ。しかし、無礼だな君は!」

と言い残し、先生は去って行ったのだが、その後、病院内ではちょっとした騒ぎになったのは言うまでもない。

若気の至りというか、上司や同僚の理学療法士、看護師さん達が知らないところでフォローしてくれているということも知らずに・・・。

この時、私は、結婚を機に病院を退職することになっていたので、取れた言動だと思うのだが、やはり正しい言動ではない。 今思えば、恥ずかしい話だ。

約10年が経った今、

同じようなことが起こったら・・・。

もう、あの時のような無謀な言動はしないだろう!
と思いつつ、

やっぱり自分を抑えず上司に逆らってしまいそうで怖い。

とりあえず、今のところ上司はいないので安心なのだが・・・。

10年近く前のことを鮮明に思い出せた一日だった。

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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

つじもと鍼灸院


辻本 友樹
(Tomoki Tsujimoto)

◎つじもと鍼灸院(2008年~)
◎GKアスリー(2017年~)

◇はり師、きゅう師
◇理学療法士
◇社会福祉士
◇1級電磁波測定士 等

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☆麻
☆合氣道
☆マッケンジー法

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