寡黙な患者さんの言葉

高齢で寡黙で頑固な患者さん・・・。

信頼関係を構築するまでに多くの時間を要することが少なくない。

約1年半前の初診時に
若い頃に受けて効果が出た「鍼灸治療」と同じ事をして欲しいと言われた。

話しを聞くと

「とにかく痛む場所に多くの鍼とお灸をしてくれれば良くなるから」とのことだった。

私は、『その治療法では身体への負担が強過ぎるからもっと少ない治療刺激から始めましょう』と治療方法と効果の説明をした。

しかし、全く聞く耳を持ってもらえなかった。

若い頃の身体と年齢を重ねた身体では治療に対する反応が異なること。

若い頃の身体と年齢を重ねた身体に対する治療方法の違い。

治療刺激が強すぎることにより起こりうる副作用。

などを色々な事や物に例えて何度も説明を繰り返した。

しかし、「いいから言う通りに治療してくれたらええ!」と不機嫌そうに言われた。

この時に求められた「鍼灸治療」は明らかに患者さんにとって刺激量が強すぎるであろうと推測できたので、ご家族に立ち会ってもらい、副作用を十分に説明した上で患者さんの望む治療を行った。

私がその時、説明したのは、

この治療は高齢の患者さんには刺激量が強すぎる。

今日は、痛みと身体が軽くなる感じがするが、明日か明後日にひどい倦怠感か出て、もともとの痛みがまた出ることになると思う。
その反応が出たら、何もせずゆっくり休むしかない。

という必要のない治療刺激が身体に入ることにより生じる反応とその対処法についてだ。

1週間後に再度、訪問すると、前回治療に立ち会っていただいたご家族が笑いながら

「先生が説明してくださったそのままの状態になりました!」と報告してくれた。

その時の患者さんの不機嫌そうな表情が今でも頭から離れない。

『では、今日はどうされますか!?』

「先生にとりあえず任せるわ」

・・・これが約1年半前の出来事。懐かしい。

週に1回の治療を続けながら、信頼関係を少しずつ構築してきた。

治療家の立場としては、治療効果も確認できている。 
ご家族からも治療の効果を認めてもらっている。

しかし、患者さん本人はいつも寡黙で、どこか不満足そうな表情。

その繰り返しだった。

ところが今日、その患者さんが治療後に

「先生に週に1回来てもらえるのがホンマに楽しみや。」
「今、家で生活できるのは先生のお蔭やな!」

と突然言われたので驚きのあまり絶句した。

『あ、ありがとうございます。それは何よりです!』としか答えられなかった。

たまたま今日は私の誕生日だが、患者さんは当然そんなことは知らない。

非常に素晴らしいプレゼントをもらった気持ちになった。

今日は7月2日。

一年のちょうど半分。折り返しの日らしい。

素晴らしい誕生日を過ごすことができた。

明日から残り半年、頑張ろう!

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プロフィール

つじもと鍼灸院

辻本 友樹(Tomoki Tsujimoto)
◇はり師、きゅう師
◇理学療法士
◇社会福祉士
◇1級電磁波測定士 等
神戸で出張治療に特化した
鍼灸院をしています。
よろしくお願いします!

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