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揉んでもらって歩きにくくなる!?

私が「出張リハビリ」の依頼をいただく際に、患者さんから時々、同じような訴えを聴くことがある。

「腰が痛くなるから、マッサージに通って揉んでもらったら、気持ちいいけどその後は歩きにくくなる…。」

このような訴えをする患者さんには、いくつかの共通点がある。

●脳出血や脳梗塞などの後遺症で歩行が不自由。
   ⇒杖や歩行器、手すりがないと歩けない。

●病院や診療所などでの専門的なリハビリから遠ざかっている。


●活動量(歩行量)が少ない。
   ⇒寝ている、座っている時間が長い。

●股関節周り、腹筋・背筋群の筋力が低下している。

腰の痛みは「重だるい痛み」。

●マッサージでは腰を中心に全身をほぐしてもらうが、運動の指導はない。

などである。

「マッサージで揉みほぐしてもらって、なぜ歩きにくくなるのか?」

それは、身体を支えている「腰の筋肉」を丁寧にほぐしてしまったからだ。

比較的、健康で歩くこともできる人が腰痛で腰を中心としたマッサージを受けた時は、
「あ~気持ちよかったぁ!来て良かった!」となることが多いと思う。

しかし、上記の様な理由で「歩行が不自由な方」が、重だるくなった腰を中心にマッサージだけを
してしまうと「身体に力が入りにくく、歩きにくくなる」ことがあるので転倒しないよう注意が必要だ。

歩行が自由にできる人は、特に意識することなく行えるが、「歩行」は非常に難易度が高く、複雑な全身運動だ。 骨盤と股関節周りの筋肉を中心に必要なタイミングで働き合うことで歩行を「安定」させることができる。

しかし、脳出血などの後遺症で片側あるいは両側の骨盤・股関節周りの筋肉が弱くなり、必要なタイミングで働きにくくなると骨盤や股関節周りが「不安定」な状態になる。この状態では、歩行が非常に不安定になるので、無意識的に腰回りの筋肉が不安定な状態を補おうと過剰に働き「安定」を得ようとすることが多い。

このような理由があって過剰に腰回りの筋肉が働き腰痛(重だるい痛み)を引き起こしている場合は、短期間で改善することが難しい。

なぜなら、腰回りの筋肉の負担を減らしながら、骨盤や股関節周りの「安定化」を図る必要があるからだ。

寝る時以外に「骨盤ベルト」を使用しながら、きちんと身体の動きを評価できる治療家(理学療法士など)の運動療法を受けることが一番の近道かもしれない。

「なかなか治らないなぁ…」と思いながら2、3カ月継続し、そう言えば「前より痛くなくなった!」「歩きやすくなった!」あるいは家族や近所の人から「歩くのが早くなったね!」と言われて主観的・客観的効果を感じることが少なくない。

患者さんは、「早く痛みを取りたい!」、「早く治したい!」と思って当然だ。
しかし、治療家は冷静に患者さんの状態を把握し、評価して「一番効果があるであろう治療法をわかりやすく説明、提案」する必要がある。

最近は、特に治療家による一方的な治療ではなく、「治療家による治療」+「患者さんができる運動療法の指導」の重要性を改めて感じる。
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テーマ : 心と身体のケアを大切に!
ジャンル : 心と身体

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経験ありです

ひたすら緩めていくと、こんな風になったことがあります。
アウターマッスルを緩めたあと、
インナーマッスルを活性化してないと
歩行時に軸が作れない印象です。
また治療前の歩行イメージと
治療後の歩行のイメージが変化することも影響しそうです。
筋の緊張が変化することで固定する部位が
変わったような感想をよく聞きます。

緊張を高めるところと緩ませるところ。
中枢神経での運動イメージとの協調という
微妙な兼ね合いが大切なんでしょうね。
プロフィール

つじもと鍼灸院


辻本 友樹
(Tomoki Tsujimoto)

◎つじもと鍼灸院(2008年~)
◎GKアスリー(2017年~)

◇はり師、きゅう師
◇理学療法士
◇社会福祉士
◇1級電磁波測定士 等

My LifeWorks
☆アドラー心理学
☆麻
☆合氣道
☆マッケンジー法

よろしくお願いします!

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